今、火星が地球に近づき赤く輝いている

日本では今、早朝に真上を見ると真っ赤に輝く火星を楽しむことができます。

火星は赤い星で有名ですが、普段・火星を見ても少し赤いのですが、チョッと眺めたくらいでは、赤いとは感じませんね。ですから、どれが火星かもわかりにくいです。

でも、じっくり時間をかけて見ていると夜の明りに目が慣れてきて、薄っすらと赤く見えてくるようになります。

ですが今は、見た途端に赤い火星を見ることができます。理由は火星が地球に近づいているからなのです。

次の写真は2022年9月30日の早朝ウォーキング中にスマホで手持ち撮影した写真です。真ん中の赤っぽい小さな点が火星です。


最接近が近づいている赤い火星の写真 写真撮影:著者

火星は2年2か月で地球に接近するのです。

この時期の火星は誰もが見ると、あの赤い星なに?と思うくらい、目立って見える2年に一度のチャンスですので楽しみましょう。

前回が2020年の10月でしたので、今回は今年の12月です。最接近は12月1日です。ですので、これからまだまだ赤くなっていく火星を楽しめます。

11月末から12月中旬くらいが、特別に赤く明るく輝いているので、誰でも気づくと思います。12月の夜になると、東の空から上がって、真夜中に真上にきます。朝方に西の山に沈みます。つまり、一晩中見ることが出来るのです。

次の写真は2022年10月4日の早朝5時10分頃にウォーキング中に手持ち撮影したものです。星が暗くて分かりにくいので、星名表示資料も添付します。

火星と冬の星座 写真撮影:著者


上記写真に星名を表示した写真 資料作成:著者



今後の、火星接近(スーパーマーズ)スケジュール

火星が太陽を一周する公転周期は687日、地球は御存知の通り365日。ですので、早い地球が約780日(約2年2ヶ月)で火星に近づきます。この時が最接近となり、火星を見るといつもより赤く見えるわけです。

火星接近(スーパーマーズ)スケジュール 資料提供:NAOJ


今後の火星と地球が近づく最接近日のスケジュールは、次の資料の通り、
① 2022年12月01日:最接近時の距離=8、145万km
② 2025年01月12日:最接近時の距離=9、608万km
③ 2027年02月20日:最接近時の距離=1億142万km
④ 2029年03月29日:最接近時の距離=9、682万km
⑤ 2031年05月12日:最接近時の距離=8、278万km
⑥ 2033年07月05日:最接近時の距離=6、328万km
⑦ 2035年09月11日:最接近時の距離=5、691万km

地球の公転軌道は、ほぼ円ですが、火星は楕円なので接近時の距離が一定ではないのです。
この最接近の頃の火星を「スーパーマーズ」と言います。是非、ご家族やお友達とお楽しみ下さい。