2035年頃めどに、日本が月面に燃料工場建設

JAXAは2030年代半ば頃に月面に燃料工場を建設し広範囲の探査を目指すと、9月28日に発表した。

米NASAとの共同計画の中で、燃料工場については日本が主導で行い、日本は民間とJAXAなどのオールジャパンで対応する。

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(日本が建設予定の燃料工場イメージ ©JAXA)


日本主導で月面の水から燃料の水素をつくり。上空を飛ぶ月周回宇宙ステーション「ゲートウェイ」との移動や月面での移動燃料をつくる。

燃料を地球から輸送すると大変な費用と手間がかかる。これらの費用削減が目的である。

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(月面基地のイメージ ©JAXA)



宇宙ステーションと月面間、また月面での移動手段

月面を移動する月面移動車については、既にJAXAとトヨタ自動車(株)との間で開発が進められている。

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(月面移動車 ©トヨタ)


日本は米国と協力し、20年代に月周回基地「ゲートウエー」を建設する。その上で、氷があるとみられる月の南極地域に35年ごろを目標に工場を建設。
採取した水を太陽電池を使って水素と酸素に電気分解し、ロケット燃料とする。月面でも燃料になると期待される。
日本人を含む宇宙飛行士が月面で最大千Km移動する。



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(月面基地イメージ ©JAXA)

月周回宇宙ステーション「ゲートウェイ」と月面との移動用・離着陸機は再使用型で4人乗り。月面に降りる時はエンジンを逆噴射しながら降り、宇宙ステーションに戻る時はロケットのように噴射して上昇。
JAXAでは1回の離着陸で37トン、1回の月面移動で21トンの水が必要。
月での水採取で有人月面探査を5~7回行うなら、地球から水を運ぶよりも安価となる。

今までの各国の月探査機データで、月の南北極近くのクレーターには太陽光が当たらない場所があり、氷があると思われる。

探査機データだけでなく、実際に月面移動車などで早く氷を発見したいと各国共月面移動車を月面に送ろうと頑張っています。
もし発見できれば、飲料水や燃料に利用でき、宇宙開発が加速することでしょう。